セクハラ対策を30代男性が考えてみる

セクハラ対策を30代男性が考えてみる随筆

こんにちは。てっち(@killtimetetch)と申します。

男性が性に関する至らぬ発言をし、女性に不快な思いをさせてしまう、という現象がよくあります。いわゆるセクハラですね。セクハラはダメです。

一方、私はフェミニストでもありませんし、ただのヘテロセクシュアルの男性です。普通にエロいですし、想像力や理性を欠いて要らぬ発言をしてしまえば、明日は我が身なのです。

では、どのように考え、行動すればよいのでしょうか。

詳しいことや体系的な知識は物の本に詳しく書かれてあるかと思います。一方でそれらは、企業や被害者向けのものであったりします。そこで、セクハラを起こしかねない当事者である30代男性が書くことに意味がある、と考えて、セクハラ防止策について書いてみます。

  • 男性からの女性に対するセクハラ以外にも当然いろいろありますが、この記事では社会にありがちな一つの例として、男性からの女性に対するセクハラを取り扱いたいと思います。
  • そもそもセクシュアリティを「男か女か」で語ろうとしているため、多様な性のありかたについて配慮の欠ける部分があります。申し訳ありません。
  • 身も蓋もない下品な表現がたくさん出てきます。30過ぎの男性がこれを書いています。苦手だという方はそっと画面を閉じてください。
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マインド編

心の持ちようから整理してみたいと思います。

昨今、世の中ではセクハラがとにかく許されていません。そして何がセクハラに当たるのか、といった基準や考え方が複雑化し、性に関する話はどんどんセンシティブになってきている、ように感じられます。

時代が許さなくなったのではなくて、無知を知ったということ

例えば、昨今、飲み会で男性が女性にこんなことを言ったとしましょう。

おっさん
おっさん

スリーサイズはいくつ?胸は何カップ?

女性
女性

・・・・・・・・・。

…そうすると、次のようなことが起こります。

  • セクハラだとして問題になります。問題にならずとも、聞かれた人は嫌な思いをします。
  • 聞かれた本人が嫌でなくても、周りにいる女性が嫌がります。
  • 周りの男性も嫌な気持ちになったり、ヒヤリとすることがあります。

冗談の通じねぇやつだな、とか、なんかいろいろめんどくせぇ世の中になったな、と思われる方がいらっしゃるかもしれません。それはそうかもしれませんが、もう少し深掘りして考えてみたいと思います。

社会通念が日々アップデートされている一方で

例えば30年前なら、男性が女性に性的なキモい発言をしても、あまり問題にならなかったかもしれません。でも今は問題になります。なぜでしょうか。

理由は、「セクハラはダメなこと」だとみんなが知るようになったからだと思います。30年前や100年前は社会通念が今よりも未熟で、「セクハラダメなこと」という常識が弱かったんだと思います。

【参考】企業における人権研修シリーズ セクシュアル・ハラスメント(法務省)

  • 1989年、初のセクハラ民事裁判。「セクシュアル・ハラスメント」が流行語に
  • 1997年、男女雇用機会均等法。女性差別禁止とセクハラ規定
  • 2007年、改正男女雇用機会均等法。セクハラ規定を男女ともに適用

女性の社会進出に伴って、とか、数々のルールやガイドラインができ、SNSの発展により一般人も情報発信できるようになって、などとは書きたくないのですが、そういうものも大きく手伝ったのだと思います。社会通念は絶えず更新され、今ではしっかりと「セクハラはダメなこと」となっています。

ここで大事なことですが、社会通念は別として、

30年前も100年前も、おそらく世の女性は男性のセクハラ発言を嫌悪していただろうし、やめてほしいと思っていたはず
ということなのです。

昔から性的ないやがらせは不快なものだった

「社会通念のアップデート」を捨象したとして、大昔から、セクハラを受けて喜ぶ人なんていたのでしょうか。一部の性的嗜好を除けば、おそらくそうではないと思います。

もともと不快だった性的ないやがらせに「セクシュアルハラスメント」という名前がついて、数々のルールやガイドラインができ、社会通念として浸透し、「セクハラはダメなもの」になったわけです。

本質的にはきっと単純

ですから、世の中が面倒になったかどうかはさておき、本質的なところはおそらく単純です。

  • 不用意に相手が不快に感じるかもしれない発言をしちゃだめ
  • 人はどういうことを嫌だと思うんだろうか、と想像をめぐらせよう
  • そもそもTPOを考えよう。恋人同士の時間ですら、相手への敬意は大切

そういう基本に立ち返ったコミュニケーションを大切にしなきゃいけないのだろうと私は思っています。そして、それらの判断の根拠として、何がセンシティブな話題なのか、何を言っちゃうとまずいのかといった知識(一般常識、相手への思慮、身の程など)を身につけるべきなのだと思います。

実用的な方法編

では、男性目線で考える、セクハラをしない具体策を身も蓋もなく考えてみたいと思います。

セクハラしない方法のマインドマップ

自分が何を言われたら笑えないかを考える

仮に、全然タイプでもなんでもない女性に、おめえのち◯こは小せえんか、でけえんか、と訊かれたら、嫌ですよね、当然。仮に嫌でないとしても、頭おかしいなこの人…とか思いますよね。

女性に胸の大きさやスリーサイズを訊くのはこれと同じことなんです。それを、例えば飲み会だったら公然の場なわけです。ぜんっぜんダメですよね。もはや暴力なわけです。

「いや、俺はそういうこと言う女性好きだけどね」「大きさぐらい全然言うけどね!」などと、判断に妙な性的嗜好を混ぜてしまうと本当にややこしいので、どうか常識的に考えてください。

自分は許されているなどと思わない

ごくまれにいるんですよ。下ネタをずばずばと話しながらその場の爆笑をかっさらい、なおかつ女性にもモテてて、とかいう人。

でも絶対にそういう人に自分を重ねてはいけません。勘違いすると大失敗します。話の上手な人に乗っかってしまった結果、イタいことになってしまっている人を本当によく見ます。

下ネタはたしかに爆笑をかっさらえることがあるんですけど、それは「神がかった話術×その他モテ要素×下ネタ」の成果なのですよ。

大した話術のない、また、イケてないおじさんが不用意に下ネタを言うのは、場違いで気持ち悪い発言になってしまうので要注意なのです。

また、リスクを負っても基本的にリターンはその場の爆笑だけで、なおかつきっと、その場には人知れず嫌な思いをしている人がいます。

相手のことを話題にしない、「評価」しない、表現に注意する

よくあるセクハラとして次のようなものがあります。

  • 異性の身体的特徴をイジじる(胸のこと、太った痩せた、老けた、など)
  • 恋愛遍歴などを根掘り葉掘り訊く

これは相手のことを話題とし、性的な観点で評価しまっているのがダメです。

相手のことを話題にしない、評価しない

まず、相手のことより自分のことを話題にするという方法があります。イタいかもしれませんが、いっそのこと自分語りをするほうが、セクハラ発言をしてしまうリスクは減らせそうです。

それでも相手のことを話さなきゃいけない場合は、相手を「評価」するのではなくて、自分が相手にどういう思いを抱いているかを伝えると、失敗が少ないかもしれません。

例えば、

  • いつも感謝している
  • 一緒に仕事が出来て楽しい

とか。そういうのなら不快に思われることは少ないかもしれません。言い方にもよるかもしれません。

例えば相手を評価するにしても、性的な表現を避ける

それでも評価をしなきゃいけない場面に直面してしまったなら、「性や見た目に関する表現を避ける」ように、言葉を選ぶ必要があります。

余談ですが例えば英語圏では、紳士な男性が女性を褒めるときにcute(かわいい)とかsexy(セクシー)とかって言わないんですって。代わりに、attractive(魅力的)って言ったりするみたいです。

褒めるにしろけなすにしろ(けなしちゃダメですけど)、そこに性や容姿に関わる要素を挟まないのが大事かと思います。

例えばこんな感じでしょうか:

OK素敵、(性や容姿と無関係のことが)魅力的だ、イケてる、クール、いとおかし
NGかわいい、セクシー、彼女にしたい、女性らしい
最低ブス、エロいね、抱ける

どうしても下ネタを言いたいときは、自虐にとどめる

下ネタはコミュニケーションにおいて爆発的な力を発揮することがあります。なのでついつい言いたくなってしまうものだったりします。その気持ち自体は否定しないのですが、、先述のとおりおすすめしません。

どうしてもというとき、自分の情けない下ネタなどを暴露するといった自虐ネタなら、まだ許されるかもしれません。この辺りはもう、わかりません。相手を話題にするよりはマシかもしれない。

世代別で気をつけるべきこと

本当に主観的であり、申し訳ないのですが、自らの経験則として書きます。不快に思われる方もいるかもしれません。自分はそうではない!と言い切れる方は、無視してください。

バブル入社組、団塊ジュニア世代の方

職務にも重責を負うようになり、日々ストレスを溜められているかもしれません。子供や家族のこともあり、なかなか羽を伸ばす機会もないことでしょう。

ですからたまに羽を伸ばす際には、とにかく以下のことに注意していただきたいのです。

  • 自分は若くないという自覚を持ってください。脂の乗った壮年男性の下ネタはマジでキツいです。
  • 若い頃の”成功体験”をどうか忘れてください。常識が変わっています。
  • どうか、(特に女性関係の)武勇伝は語らないでください。男性に対してもダメです。

特に、失われた20年に育った世代や就職氷河期世代と、それより上の世代の方々では、いろんなことの価値観が異っている場合が多いように思います。ですから、女性に対しては当然ですし、若い男性に対しても、武勇伝は参考にならないばかりか、セクハラかつモラハラとなってしまうことが多々あります。

例えばこんな発言。私が実際に言われたこと。

おっさん
おっさん

昔はクラブで毎晩女を口説いて持ち帰ってたよ。女を抱くコツがあってな、◯◯でな…。若いんだからもっと遊んだほうがいいって。最近の若いやつは夢がなさすぎるんだよなぁ!

筆者
筆者

(キメェ!!!説教くせぇ!!うるせぇ!!◯ね!!!!)

これには山ほど問題があって、

  • 女性はモノじゃない、私には私の考え方があるんや
  • 脂の乗ったおっさんの下ネタが普通に気持ち悪い
  • おっさんの若い頃と今の若者とではボーナスも可処分所得も金額が全く違う。毎晩遊ぶ金なんてない。
  • 夢を持つ、持たないとか、何が夢であるかとか、金の使い方とか、個人の自由だ

なんて感想を持たれてしまいます。

就職氷河期~ゆとり世代の方々

セクハラという概念が広く認知されるようになってから成人した世代だと思うので、基本的には何がダメなのかわかっている人が多いと思うんですが…。

注意したいのは「オフィシャルでない職場の飲み会」。例えば、職場の同期のなんでもない7-8人ぐらいの飲み会。そこにたまたま後輩女性が来たとか、そういう状況。

これ、オフィシャルではないけれど、絶対にプライベートではないです。特に後輩女性が本当のところ何を考えているかはわかりませんが、おそらく「仕事」のつもりで来ているはずなのです。

オフィシャルでない飲み会だと急にめちゃくちゃ下ネタを言い出す人がいます。それに乗っかって調子に乗る人がいます。すると、あっという間にセクハラと「数によるパワハラ」という状況が出来上がってしまいます。

…実は過去にこういう状況に直面したことがあり、そのとき私は違和感を感じつつも「やめとけ」のひと言も言えなかったことがあるのです。ですから、もしこの記事を読んでくださっていて、身に覚えのある方がいたら、ぜひやめてほしいのです。

まずいことを言ったら謝る、そして二度とやらない

それでもやらかしてしまった場合は、謝らなくてはいけません。セクハラはジョークでもなんでもなくて、嫌がらせであり、やっちゃいけないことなんです。

実際、妻や女性の友人が、◯◯さんのいる飲み会はセクハラがひどくて行きたくない、と言ってたりするのを耳にすることがあります。

多分それって、一度や二度のことではなくて、何度も嫌なことされてるんだと思うんですよね。ごめんごめんと口では謝るけども、何度も同じことを繰り返す、みたいな。

あかんことをしたらちゃんと謝って、二度とやっちゃあいかんのですよ。

あまり飲まないほうがいい

お酒を飲んでるときにタガが外れてセクハラしちゃう人が結構いるかと思います。やった本人は忘れてしまって翌日ケロリ、でもされた側はずっと覚えてるものなのですよ

これはもう、お酒の飲み方を上手になってくださいとしか言いようがないのですよね。

実は私、こないだ近所のバーで飲んで店を出た後、妻に「家に帰るよ」と連絡をした直後に記憶が飛んでしまって。妻曰く、数分後に普通に機嫌よく帰宅し、風呂に入って無事に出てきたかと思ったら、ちょっと目を離した隙にソファーで全裸で寝ていたらしいんです。

人生で初めてお酒で記憶を飛ばしてしまったんですが、本当に気をつけようと思いました。記憶を飛ばしている間に自分がやらかしたこともすべて、まぎれもなく自分の責任ですからね。。

いろいろ書きましたが

なんども言いますが私も男性ですし。気持ちは分かるんですよ。綺麗事みたいなことを沢山書きまくって、自分としても変な感じがしています。

でも、セクハラはいかんのですよ、やっぱり。嫌な思いをする人がいなくなればいいな、と率直に思いますよね。彼女や奥さんがセクハラされるのは許せませんよね。そういう気持ちを全員に対して持てればいいと思うんです。

どんな場であっても、嫌な思いをする人がいない場にしましょうよ。ね。

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