私はバンドをやっているのですが、
ボーカルをやるときに音痴になってしまうという悩みがありまして。
長らく悩んできたことなのですが、
近頃、耳栓が効果的だと思ったので記事にまとめたいと思いました。
目次をご覧いただき、お好きなところからご覧いただければ幸いです。
バンドのボーカルをやるうえでの悩み
カラオケの時は歌がうまい。
大きな声も出ます。カラオケのレベルじゃねぇ…!と他人に褒められたりもします。
でも、バンドになるととにかく歌が下手になる。
スタジオやステージの上でよく起こるのはこんなこと:
- 自分がどんな音程で歌っているのかさっぱりわからなくなる
- 音程が合っていると思っていたのに後でその録音を聴くと非常に音痴だった
苦手なことは人それぞれ: 選択的聴力(?)
大きな音や複雑な音に対する脳の処理能力には、大きく個人差があるように思います。
音がちゃんと聞こえているかどうかって、聴力的な話だけじゃないんですよね。
雑音の中で必要な音を拾う能力とか、大きなバンドサウンドの中で正しい音階を拾うとか。
「選択的な聴力」とでも言うんでしょうかね。それがポンコツなのです私。
以下のようなことがよくあります:
- 電話で相手の言っていることが一度で聞き取れず何度も聞き返す
- 面接でもやってしまう。アホかと思われたのではと落ち込む
- ライブハウスで観客側にいるとき、音のでかいバンドのメロディやコードがわからない。いいスピーカーなのに音が割れて聴こえる
- お酒の席でガヤガヤしていても選択的に話し相手の声を聴くことができる能力(いわゆるカクテルパーティ効果)がかなり弱い。全然聴こえない
過大な入力に対する処理能力が低いというか。
大きすぎる音がちゃんと聞き取れないとか、情報量が多すぎると処理できないというか。
そういう感じの耳(脳)をしてるんですよ。
人体の仕組みというか、癖というか。それはもう仕方がない。
自分の癖を知ったうえでなんとかしてみる
自分の聴覚の癖を意識して以来、いろいろハックを試みる日々です。
例えば仕事では、面倒になりそうな口頭のやり取りを文書でのやりとりに持ち込む。
で、バンド練習やライブのときには耳栓をつける。
工夫が大事ですわ。
耳栓の使い方、使用感、効果
耳栓を付ければいいだけなんですけど、コツ的ななところや、所感を書いておきますね。
使い方
耳栓の使い方ですが、以下のような感じ。
- バンドの音作りの際、まず楽器やボーカルの音量バランスをつくる。耳栓はしない。
- 音のバランスが整ったら、耳栓をする。耳栓をしたまま歌う。
要は、音作りの段階から使うと音量バランスめちゃくちゃになるので、
はじめは外しとくといいですよ、ということ。
使用感(あくまで主観です)
効果については、主観的ですが、以下のような感じ。
- 自分の声が外音ではなく骨を伝わって聴こえてくる
- 外音の過大入力(特に高音)がカットされ、処理能力低めの脳でも把握可能なボリュームになる
- バンドの中で自分が正しい音程で歌えているかどうかが分かるようになる
マイルドなバンドサウンドと共に自分の声が優位な状態で音が認識できるようになります。
効果
耳栓をするようになってから、ボーカルであまり音を外さなくなりました。
とりあえず音を外さない。練習の足がかりができた。というわけで、
声量とか声の出し方とかそういう類の練習に精が出るようになりました。
あと蛇足的補足ですが、バンドの爆音は耳に悪いので耳栓をすると耳に優しい。
留意点
耳栓をつけると自分の声の聴こえ方が変わります。
モゴモゴと籠もった音に聴こえます。
ですが、実際の自分の声が籠もってしまったわけではないので、
必要以上に大きな声を出すなど無理をすべきではありません。喉を痛めてしまうので。
耳栓をしてもなお頑張って声を出してしまうなら、それは楽器の音量を下げたほうがいいです。
どの耳栓がいいか
いろいろ試しましたが、結局のところ一般的なウレタン製のものでいいと思っています。
100均でもAmazonでも買えます。
割とすぐ汚れるので、たくさん入ってるものを買っておくといいです。
余談ですが、お世話になっている練習スタジオ「Studio246」なら、
SILENCIA(サイレンシア)のものが24時間いつでも買えます。遮音性も優秀だと思います。
ライブ中に耳栓ってダサくない?
全然ダサくないです。歌が下手なほうがよほどダサいです。
お客さんは「工夫せずに歌が上手い人選手権」を観に来ている訳ではありません。
耳栓をしているかどうかで好き嫌いを判断するお客さんは多分いません。
金と時間を使って下手な歌を聴きたくありません。
簡単にできる対策なので、同じような悩みをお持ちの方がいれば、ぜひお試しくださいな。