これの続き。
アイキャッチ画像にWebARENA Indigoと書いているが、プロバイダ依存の記述はない。
単にUbuntu 20.04にPHP8.1をインストールする方法として読んでくれたらよい。
依存関係をインストールする
PHP8.1のインストールに先立ち、gccをはじめプログラムをビルドしたりやら何やらに必要なものがまるっと含まれているbuild-essential、aptでhttps通信を行うためのapt-transport-httpsをインストールしておく。
$ sudo apt install build-essential apt-transport-https
めちゃくちゃいろいろインストールされる。
PPAからリポジトリを追加する
aptコマンドでインストールしたいんだけど、現時点で公式パッケージにPHP8.1が存在しない。
$ sudo apt install php8.1
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
E: パッケージ php8.1 が見つかりません
E: 'php8.1' に一致するパッケージは見つかりませんでした
なので、個人のパッケージ保管庫(Personal Package Archive, PPA)からダウンロードする。
PPAでPHP8.1を配布してくれているのはチェコのエンジニア、Ondřej Surý(オンドレイ・スリー)氏。
↑に記載のとおりオンドレイ氏のリポジトリをaptに追加する。
$ sudo add-apt-repository ppa:ondrej/php
PHP8.1本体及びその他モジュールをインストールする。
オンドレイ氏のリポジトリをインストールしたので、apt searchコマンドでphp8.1関連のパッケージ(モジュール)一覧及び説明が見られるようになっている。説明は英語なので頑張って。
$ apt search php8.1
必要そうなものをインストールするとよし。
ここでは本体以外に、intl(国際化)、mbstring(マルチバイト文字列)、mysql(MySQL)、gd(画像関連ライブラリ)、fpm(FastCGI Process Manager)のモジュールをインストールすることにする。
$ sudo apt install php8.1 php8.1-intl php8.1-mbstring php8.1-mysql php8.1-gd php8.1-fpm
これで本体及びその他モジュールがインストールされた。
php -vでバージョン確認してみる。
$ php -v
PHP 8.1.0RC1 (cli) (built: Sep 13 2021 16:54:08) (NTS)
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v4.1.0RC1, Copyright (c) Zend Technologies
with Zend OPcache v8.1.0RC1, Copyright (c), by Zend Technologies
無事にPHP8.1がインストールされていることが確認できました。
OPcache(PHPをコンパイルしてキャッシュして高速化してくれるやつ)もついでにインストールしてくれたらしい。
続きはこれ: