こんにちは。てっち(@killtimetetch)と申します。
突然ですが、私は要領の悪い人間なので、日常生活でさまざまな工夫を試行錯誤しています。初回のテーマは「食生活」「料理」。いかに楽して健康な自炊をするかというところを勉強中です。
以下、私の考えや、実際にやっていることを記します。かなり独特ですが、目次で気になったものをご覧いただければと思います。この記事は随時、追加・更新していきます。
便利な台所グッズを手に入れる
ちょっとしたものでいいから、便利なものが調理場に揃っていると、料理が楽しくなります。以下では、私が実際に使っているいかにも「ちょっとした」感のあるものを紹介します。
アームバンド
めちゃくちゃ重宝しています。本来ワイシャツの袖丈を調節するためのものですが、これを「腕まくりキーパー」として活用しています。洗い物をするときに腕まくりをすると思いますが、手を動かすうちにまくった袖がほどけてきますよね。これが鬱陶しいのでアームバンドを使っています。鬱陶しさが激減します。
ワイパー
台所周りの水分の処理がめちゃくちゃ楽になります。洗い物や調理をしたあと、台拭きで拭くのも一つですが、洗ったり絞ったりしなきゃいけないなど面倒です。そこでワイパーを使います。水を全部シンクに落とし、それをさらに排水口に落とします。めちゃくちゃ楽できます。
小ザル
なんでもないガラスボトル
寿木けいさんに倣ってやってることシリーズのひとつです。出汁をちゃんととると途端に料理のクオリティが上がります。全然めんどくないのでおすすめです。
セスキ炭酸ソーダのシート
コーナンで買えます。調理が終わったあとにコンロ周りをひと拭きするだけで、きれいなコンロ周りがキープできます。その他、台所周りのいろいろなところを拭くのに使います。汚れがよく落ちます。
「2段構え」と「脱・完璧主義」のバランス
ふだんの食事は自炊とレトルトの2段構えで
自炊はレベルが上がれば味・栄養バランスのよさなど質が向上し、コストと所要時間と難易度が減ります。毎日続けられたら理想です。でも忙しいときや体調が悪いとき、やる気がないときなど、調理が億劫になることが山ほどあります。そういうとき、お気に入りのレトルト食品やインスタント食品、缶詰などを家に置いておくと重宝します。日常生活の食を自炊とレトルトの2段構えでキープするのです。
私の場合、日常生活での食事のとり方を「不快感や罪悪感を感じにくい順」に並べると、以下のようないい加減な不等式になります:
自炊 ≦レトルト < 【 できれば超えたくない壁 】 < 外食 ≦ コンビニ飯
例えば料理する気が起きないとき、じゃあ買ってくるかとコンビニへ行きます。でもコンビニには心から食べたいと思うものは大抵売られていません。栄養価も偏っています。これを決して安くはない値段で買うことは、ある程度自炊スキルのある人間としては、不快感や罪悪感が大きいです。やがてもっと高い金を支払ってでも美味いものが食べたいという気持ちになり、コンビニ飯を買うのをやめて居酒屋などに行きます。そうすると高い満足感は得られるのですが、札が何枚か消えた財布をみて、何をやっているんだ私は…という気持ちになることが少なからずあります。 日常生活におけるコンビニ飯と外食にはどうしても不快感がつきまといます。
【できれば超えたくない壁】をできるだけ超えないようにするため 、自炊をサボるときに使うお気に入りのレトルトやインスタント食品、缶詰を常備しておきたいところです。ある程度レベルの高い自炊の満足度には劣るかもしれませんが、その代わり不快感や罪悪感はないです。保険のようなものだと思います。レトルトを食べるとき、先行投資が報われたというか、保険入っててよかった、という気持ちになります。 例えば私は、カレーが好きなので「いなば」のイエローとグリーンの缶を家に常備しています。 また、例えばKALDIに行けば魅力的なエスニック料理のレトルトなどが手に入るのでちょくちょく買うようにしています。
完璧主義やケチはしんどい
いろいろ書きましたが、頑張り過ぎや挫折は、自暴自棄をもたらします。それで浪費や大食いをしたり、料理をしなくなってしまっては勿体ないです。あまりのケチ臭さは心を蝕みます。料理を失敗してしまうこともあるでしょう。
非日常はパァっと楽しめばよく、メリハリが大事だということを大前提としたいです。 ハレとケの考えです。そこの線引きをどこに設定するかは個人の自由で、例えば私はなんとなく土日のうち1日をハレとし、あまり何も考えずに外食をするようにしています。また、やる気がなかったり忙しかったりどうしようもないときはケでも外食でいいことにしています。そういうふうにして、挫折を味わうことなく、うまく食の満足や不快と付き合うようにしています。
買い物は「まとめ買い」と「ついで買い」を効率よく
週に一度のまとめ買いは業務スーパーで
週に一度、 業務スーパーなど安定的に安いスーパーで、とりあえず常備しておくといい食材をたくさん買います。「 とりあえず常備しておくといい食材 」とは、例えば以下のようなもの:
- なんぼあってもいいもの(日持ちするor冷凍保存可能、使用頻度が高いもの)
- 卵
- 肉
- 白菜、キャベツ、芋など
- 缶詰やレトルト食品、インスタント食品など
- 油や調味料(大きなボトルで買えて割安)
- その他かさばるものなど
仕事帰りのついで買い
すべて週一度の業務スーパーで食が賄えるかというと、そうでもありません。新鮮であるほうがいいものもあります。あと、業務スーパーには小さいサイズのものがあまり売っていません。そういうのは、仕事帰りに手に持てる分だけ買い足します。いったん家に帰って外に出るのは時間が勿体ないです。
- すぐ萎えてしまう野菜やおつとめ品
- 生で食べる魚など
- 豆腐など
- ふと思いついたメイン食材(急に食べたくなった魚など)
スーパーはハシゴしない
時は金なりです。スーパーで例えばブロッコリーが200円だったとしましょう。高いです。そこでとるべき行動は以下の2つに限定されます:
- その店で200円でさっさと買う
- その店では買わず、別日に買う
そのブロッコリーが何か特別なブロッコリーでない限り、決してその日のうちに150円以下で買える店を探し回ってはなりません。一日の安売りハシゴツアーで稼げるのはせいぜい数百円だと思いますが、そのために時間を使うのだとしたら、なんて時給の安いバイトでしょう。同じ商店街で家に帰る道中に数件スーパーがあるならやっても構いませんが、決して後戻りはしてはいけません。
稼いだ時間は投資に回すか、趣味に興じます。浮かせた時間を換金するか、代替の価値あるものに交換してはじめて「時は金なり」が成立します。例えば私はブログを書くかギターを練習します。
料理は時短と質のバランスだ!生活の質の向上をめざすゲームだ!
料理の時短と質がもたらすバリュー
のんべんだらりと時間をかける料理や毎日の外食は、余暇時間の減少や栄養の偏りによる不健康をもたらします。逆に、時短でおいしく健康的な料理を作ることは、余暇時間の増大と健康の増進をもたらし、ひいては暮らしのゆとりや、人生の持続可能性を生みます。
この点において、寿木けい著「いつものごはんは、きほんの10品あればいい」 は非常に参考になります。煩雑なものは潔く作らない。かといって、安易に料理の質を下げるようなもの、例えばインスタント出汁は極力使わない。限りある時間の中でできるだけ簡単においしく健康的で持続可能な料理を作ろう、というスタンスはぜひ取り入れたいです。 また、同書は時間の使い方にもこだわっており、見習いたい部分が多いです。実際、同書の著者は共働き・子ありの暮らしの中で時間を生み出し、本まで出版しているのだから、などと考えるととても説得力があります。
こういう考え方でいくのがいいと思っています:
- 暮らしのゆとりや人生の持続可能性のため自炊を基本とする
- 時短かつ簡単に美味い飯を作ることが美
- 煩雑なもの、余計なものは作らない
- すべてを粗雑にやるのではない(出汁はちゃんととるなど)
料理のゲーム性、面倒臭さとの付き合い
料理は面倒くさいです。否、作り始めれば楽しいし、ストレス解消になります。実際のところは、料理を「始める」のがどうしようもなく面倒くさいのだと思います。こういうときは、仕事から帰ってきて、仕事モードのうちに片づけます。面倒臭さを感じる原因となる「落着き」を得る前にやっつけます。例えば、家から帰ったら椅子やソファーに座ってしまう前にまずイヤホンで音楽を流し、そのまま台所で料理を始めるというやり方です。
他方、ゲーミフィケーションという考え方があります。仕事などにゲーム要素を取り入れて捗らせようというものです。とはいえ、ゲームをしていたら料理が出来上がるなんてことはありませんから、いつもの暮らしや調理工程の中にルールを作り、ゲーム要素を「見出す」ことでゲーム化します。例えば:
- ○分以内により美味しくて栄養のある料理をつくる
- 調理終了時点で洗い物を一つもない状態にする
- 1週間でより多くの食材を食べる
- 3口コンロを無駄なく稼働させ、パラレルに調理する
- 同居人から誉め言葉を引き出す
- 食費を○円以下に抑える
- 外食率を○%以下に減らす
- 体脂肪率を○%以下に減らす
…といったような要素でスコアを稼ぐゲームだと思えばいいです。ゲームと呼ぶには報酬が弱く、我慢が必要な作業かもしれませんが、そのことで少しずつ得られる「生活の質の向上」はとてつもなく大きな報酬だと考えます。
少しでも料理を「自分の仕事」にする
家事の義務と自由と権利
以前の記事でも書きましたが、家事は家にいる時間が長い人がやればいいと考えています。 共働きなら半々が妥当です。ある家事を「自分の仕事」としたとき、そこに「義務」と引き換えに「権利」や「自由」が生まれるような感じがしています。
家事で揉めるのは大抵、
- 義務をちゃんと果たしていない
- 無い権利と自由を行使しようとする(料理しないのに文句だけ言う、など)
のいずれかだと思います。そして特に、2. が許されるのは扶養されている間だけです。大した仕事をしない割にくだらないことを言う人はどこの世界でも嫌われます。
家庭を株式会社に例える
家事は仕事であるとともに、その役割のあり方は株式会社に少し似ている気がします。家事において無い権利と自由を行使できないのは、株を持っていなければ株主総会に参加できないいようなものだと思います。家で真に自分好みの料理を食べたければ、パートナーに何か意見を言いたければ、ひいては何も文句を言われずに家のメシを食べ続けていたければ、何%かでいいから、自分が料理をする必要があります。 もしくは料理ではない他の家事を生業とする同業他社として、相手にもメリットのある取引をしなくてはなりません。株主でも同業他社でもなく一消費者でありたいならば、家の料理にも金を支払うべきだと考えます。
自分の仕事になれば好きなようにできる
この記事のスタンスとしては、料理を自分の仕事とし、義務を背負うとともに自由と権利を得たうえでライフハックを行っていくものです。自分で料理をするようになれば、自分に都合よく本当に食べたい美味いものが作れるようになります。それは幸せなことだと思います。
まとめに代えて
時間がおありのようであれば、弊企画「テキトーで美味い料理日記」でもお読みいただければ嬉しく思います。
この記事は以上で終わりです。