マインドマップで毎日の家事を可視化して気付くこと

随筆

自立、結婚、出産、子育てなどライフステージの目まぐるしき変化に伴い、新しいことを学習し、今までの生き方を改めていく必要が生じる。その中でも必修科目にして戦争の火種になりがちなのが、家事である。

同棲やルームシェア、結婚など2人以上で誰かと対等な関係で暮らすこととなった場合、相応の家事を負担することとなる。

そういったとき、もう子供ではないので、「家事にはどんなのがあるか」「どんぐらい面倒くさいのか」についてもはや誰も教えてはくれない。結果、よくわからないまま何もできず、それが原因で仲違いしたりする。

わけもわからずただ煙たがられる人生は虚しい。家事はやることさえ分かれば誰でもできる。じゃあ分かるように紐解いてみよう!

というわけで、とりあえずこれだけやっとけば家庭を回せるぞ!が分かるように毎日のルーチン家事を可視化してみる。何かの参考になればこれ幸い。

毎日のルーチン家事のマインドマップとその気付き

衣食住その他に分けてみると、こんな感じになる。粒度としては、「カテゴリ」-「TODO」-「作業工程」ぐらいの感じ。

というか、”衣食住”って言うけど”住”の重さよ。カテゴライズ微妙だな。かといってより適した分類というのも考えつかないので、まぁこんなもんかなとも思う。

ともあれ、日々の家事はこんだけやっていれば回る。実際我が家はこんな感じで日々を回している。

さて、上記マインドマップを作る過程で見えてきたこと、気づいたことをまとめてみたい。

気付きその1:家事の多くは、モノを住所にしまうことで完結する

モノには住所がある。モノを仕入れたら、住所を作らなくてはならない。住所がないモノはゴミである。ゴミの住所はゴミ箱である。

例えば食事は、調理してメシを食って皿を洗い、皿を食器棚(=住所)にしまうことで完結する。洗濯も、乾いた洗濯物を衣装ケースなどにしまうことで完結する。

逆に、住所にしまう作業をしなければ、画竜点睛を欠くどころか、散らかす行為に他ならない。もっと言えば、ものすごいテキトーに家事をやったとしても、モノを住所にしまいさえすれば、家事としては成立する。

毎日キッチリ家事を全部やるのはとてもしんどいことなので、面倒な日はただただモノを住所に片付けることさえ意識すればいい、とも言える。料理はウーバーイーツにガンガン頼ればいいし、食べたゴミさえゴミ箱に行けばいい。そんなもんである。

気付きその2:面倒な「名もなき家事」「一度に片付かない家事」が存在する

例えば、買い物のあとの荷解き。非常に面倒くさい。マヨネーズを袋から出し、中の銀プラのフタみたいなのを外して、冷蔵庫にしまう。トイレットペーパーをバラして、トイレの棚上に置く。そんなのが1回の買い物につき10件以上。作業をやらなければ致命的に部屋が散らかってしまうというのに、「買い物」の一作業でしかないので日の目を見ない。

他方、一度に片付かない家事というのも超面倒くさい。例えば洗濯だと、洗う・干すまでは午前、取り込む・たたむ・しまうという工程は夕方以降に行うこととなる。それ故に朝も晩も働かなくてはならない、それが家事である。

なんせそういう、家事には家事を煩わしいものたらしめるファクターが山ほど存在している。いくらライフハックを凝らしたところでやっぱり全ての煩わしさを除去することはできないので、結局どう頑張っても家事とは面倒くさいのである。

「家事はとにかく面倒くさい」という認識が夫婦で共有できていれば、それだけで争いの火種を一つ潰せるとともに、協力しあえるきっかけにもなる。面倒事は分け合うか、二人共サボるかで手を打とうではないか。

気付きその3:毎日やらなくてもいい家事も多い

マインドマップは「毎日やる家事」と銘打ってあるのだが、実際のところは週末にまとめて行えることとか、毎日やらなくても死なないことが多い。

買い物はその最たる例であり、毎日こまめに買い物をすれば食材の賞味期限切れによるフードロスの予防になる一方で割高になったりする。週末に特大サイズのものをまとめ買いすれば全体の費用は安上がりになるが、食材のやりくりの難度が増す。

あと、トイレ掃除を2,3日サボったところでトイレの神様に叱られてブスになるぐらいのことである。

どのあたりのきめ細やかさを目指して家事をやるのか。例えば、私個人の意見としては、衛生に関わる家事は毎日細かめにやることとして、それ以外のことは基本的にサボりの方向がよいと考えている。そのあたりは家庭によって考え方が変わってくるものなので、よくよく夫婦で相談するべきことだと思う。

以上、マインドマップによる家事の可視化と気付きを記した。すてきなご家庭ライフを。

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