学生のときにやっててよかったアルバイト4選

随筆

こんにちは。

先日ふとこんなツイートをしました。

私は27歳まで学生をやっていたのですが、
とにかくお金がなかったのでいろいろとアルバイトをやってきました。

為になるもの、ロクでもないもの、楽しかったもの、辛かったものなど、
本当にいろいろあった訳ですが、
この記事ではその中から「やっててよかったバイト」4種:

  • 飲食店のキッチンスタッフ(焼肉屋)
  • アパレルの接客(ユニク○)
  • レンタルCD・DVD店の販売員(TSUTA○A)
  • プログラマ(中小企業のなんでも屋)

について、その理由とともに紹介します。

飲食店のキッチンスタッフ(焼肉屋)

高校2年生~高校卒業後、浪人時代まで働きました。
田舎のローカルチェーン店でした。
時給、雀の涙みたいな金額だったなぁ~(遠い目

基本的な料理スキルが身につく

まずこれです。基本的な料理スキルが身につきました。
だしの取り方とかそれ以前のところです。包丁の使い方、加熱の仕方などです。
味付けとかはね、焼肉屋なので。大味しか学べなかったですが。

当時は一人暮らしなどしたことがなく、料理はオカンがやるものあって、
ごはんは待っていれば出てくるものだ、などと思っていましたから、
料理のイロハもさっぱりの状態でした。
そこから考えれば劇的に成長したものです。
自分のごはんぐらいは自分でゲットしようという心持ちが芽生えました。

ローカルながらチェーン店ということもあり、
作業マニュアルやレシピがしっかりしていたのが有り難かったですね。

あと、焼肉屋なので、仕込みがとにかく多かったから、包丁さばきが上達しました。
「トントントントントンッ!!!!」というペースで食材を切ることができるようになりました。

その後大学生になり一人暮らしをするようになるのですが、
とりあえず困ることなく自炊ができたという点で、経験が大いに役立ちました。

まかないが美味い

飲食店なので当然、まかないが美味しいです。

私が働いていた焼肉屋さんでは、
ご飯と好きな肉(特上は除く)を200g、好きに選んでいいというものでした。
食べざかり高校生にとってはサイコーですよね。

忙しすぎる状況への対処法を学べた

飲食店のピークタイムは地獄です。キッチン・ホール問わず地獄です。

キッチンであれば、小さいプリンターみたいなやつから、
オーダーの書かれた紙っぺらみたいなのが次々と出てきます。

キムチクッパx2!!石焼ビビンバx4!!野菜サラダx1!!バラx1!ロースx2!!テッチャンx2!!!ファミリーセットx1!!!キムチクッパx2!!石焼ビビンバx3!!上ハラミx2!!!バラx3!ロースx2!!石焼ビビンバx4!!石焼ビビンバx4!!石焼ビビンバx4!!!ユッケジャンクッパx4!!ユッケジャンクッパx4!!
もうええて!!!なんやユッケジャンクッパ!!!やんのか!!!!

という感じで、待ってくれませんし、誰も助けてくれません。

私はそこでパラレルタスクが苦手だということに気づいたのでした。
それでも工夫の余地があるもので、
すぐ出さなきゃいけないものや多少待ってもらえるものなど、順番を並べ替えたり、
◯◯と△△は同時調理できる!それをやってる間に□□を!!
とにかく手を早く!速く!疾く!動かすのだ!
といった、ハックと根性論のハイブリッドでなんとか乗り切る術をみにつけたのでした。

こんにちの私は「頑張ってみる前にハックを試みる」という思考なのですが、
その根幹みたいなところは、当時の苦い経験が今に生きているのかもしれません。

余談:バックレた回転寿司屋の店長

高校1年生のとき、一瞬だけ回転寿司屋で働いたことがありました。
なんと時給は690円。やっす!!!!!

数回働いたある日、そのお店の経営元の会社から電話がかかってきました。
店長がバックレてしまったから、店を開けられなくなった、と。
すみません、今まで働いた分のお給料は支払いますので、、、と。

翌日、経営元の会社を訪れ、改めて謝罪の言葉を受けました。
4000円そこらの給料と、ビールジョッキの素早い洗い方だけを得て、
私の初めてのアルバイトは終わりました。

なんだかしょっぱいエピソード。

アパレルの接客(ユニク○)

大学1年生のときに働いていました。

当時、全国有数の売上を誇る都市型店舗でした。
とにかく走り回っていた印象が強いです。

クソ余談ですが、恋わずらいで体調を崩して退職しました。

接客スキルが身につく

ほら、ユニク◯の店員ってめちゃくちゃ接客態度いいでしょ。
あれ、接客の研修とか超しっかりやってるからなんです。

定期的にミーティングとかやったりして。
接客が上手な人のデモンストレーションとか見せてもらったりして。
バイトでさえ、正社員がついてみっちりOJTしてくれます。

まぁ本当にお客様ファーストみたいな思考を学べるので、貴重な経験でした。

ダサくないコーデがなんとなくわかるようになる

ユニク◯もオシャレになったものです。
私が働いていた10年ちょっと前にはもう既にわりとオシャレになっていました。

高校生のときまでの私は、
服とはオカンに買ってもらうものだと思っていたので、クソダサでした。

全国有数の売上を誇る都市型店舗だったのが良かったのだと思う。
来るお客さんがまずオシャレなんですよね。
で、マネキンの服の着せ方とかも特殊だったりするんです。

そういう教材がたくさんあったから、いくらファッションに疎い私でも、
1年働けばクソダサい格好をすることはなくなりました。
パーソナルカラーとか意識するようになんの。

よくわかんないアパレル用語や生地のことなどがわかるようになる

アパレルってよくわかんない用語多いっすよね。
それが分かるようになります。

どんな言葉あったっけ。今パッと思い出せないですけど。
一通りは研修で教えてもらえるし、お客さんとの接客の中でも勉強させてもらえます。

あと、どの記事は洗ったら縮むだとか、アイロンに強い・弱いだとか、
どの組み合わせだと温かいだとか、そんなことが分かるようになります。
これは今の暮らしでもかなり役立っています。

一瞬で服をたたむスキルが身につく

ユニク◯の店員は服をたたむのがめちゃくちゃ速いです。
散らかった売り場を閉店後1時間で元通りにしなくてはいけません。
セールの日などは恐ろしいスピードで、荒れた衣類の山を服の整列に戻します。

この、一瞬で服をたたむスキルについては、一度覚えたら忘れることはありません。
お家の服をたたむときにも役に立ちます。

余談:ラッシュ◯ワー3

基本的にはものすごいマジメに働いていましたが、
シフトの偶然でフロアに男だらけになったときはふざけます。

「ラッシュ◯ワー3」をそれっぽく言うと「いらっしゃいませ」に聞こえるっていうやつ、あるじゃないですか。
あれをひたすらやってたりしましたね。

あなたの近くの店舗のスタッフも実は「ラッシュ◯ワー3」って言ってるかもしれません。

レンタルCD・DVD店の販売員(TSUTA○A)

大学2年生〜4年生まで働いていました。
途中で引っ越したりしたので店舗変わったりしましたが、長く続いたバイト。

人間関係がよくて、楽しく働くことができました。

研修名目でCD・DVDなど借り放題

そう、TSUTA◯Aの最大のメリットはこれです。

ただし、店舗やフランチャイズの方針によって形態は様々です。
完全に無料のところもあれば、割引だけというところもあります。
私が働いていた店舗では、完全に無料で借り放題でした。

この時は人生で映画を一番観た時期だったなぁ。楽しかったなぁ。
ただし、時給はものすごい安かったです。

余談:ヤ◯ザは任侠映画を借りがち

それはとある夏のAM1:50頃、店舗の閉店ちょっと前。
そろそろレジを閉めようという時でした。

和服を来たスキンヘッドのおじさんがレジにやってきました。
妙齢の綺麗な姐さんを連れています。
指が2本ありません。
地域柄から言っても間違いありません、ヤ◯ザです。

ドスの効いた声で私に質問してきます。
△△(任侠映画のタイトル)と□□(任侠映画のタイトル)は店にあるんか?と。
自分で取ってこいやとは当然言えないので、冷や汗をかきながら在庫検索します。

幸運なことに在庫があり、無事に会計を済ませ、難を逃れることができました。

ひゅう、、、とレジを締め、バックルームにて先輩と会話。
「ちょwwヤ◯ザが来てヤ◯ザ映画借りて行ったっすよwww」
「あぁ、そういや俺もこないだヤ◯ザが任侠映画借りていったわ」
え、そうなの???

なんか、ヤ◯ザさんは任侠映画をTSUTA◯Aで借りがちらしいですね。
映画でお勉強でもされているんでしょうか…。答えは風の中。

プログラマ(中小企業のなんでも屋)

大学院生になったときのこと。

友達がプログラマのバイトをしていて、
時給も良く、プログラミングも出来るようになっていい事だらけだよ。と。
ええ、俺も働きたい!と言ったら、バイト先の企業に紹介してくれたのでした。

大阪の中小企業で2年、また別のとある中小企業で3年ぐらい働きました。

社内システムの構築、運用中のSNSサイトの改修、WordPressを用いた中小企業向けサイト構築などをやりました。
フロントエンドもバックエンドもなんでもあり。

プログラミングスキルが身につく

大学とかでプログラミング習うじゃないですか。CとかJavaとか。
あれで満足にプログラムやアプリケーションを作れるようになる人って、ほぼいませんよね。たまにいますけど天才が。
でも、仕事でやらされると嫌でもなんでも作れるようになります。

サーバー、データベースの構築からサイト作成までなんでも出来るようになりました。
phpとJavaScriptなら空でガンガン書けます。今や少し忘れましたが。

余談:小さすぎる会社のプログラマは悲惨

2つめの会社がとくにヤバくて、社員数5人、社長は非エンジニア。
プログラマーは私だけという環境でした。
要件定義から保守まで顧客とどっぷり関わって仕事しました。
Illustratorを使ってデザイン作ったりとか、なんでもやってました。

まぁそういうわけで、Webに関してマジでなんでも屋になってしまったのでした。
正社員になれと言われまくり、でも別で就職を探していたので、
辞めるとき悲惨だったな…(人間関係は常に良好でした

プログラミングはプログラマを辞めても役に立つ

プログラミングスキルはプログラマを辞めても役立ちます。

今やITとはほぼ無縁の仕事に就きました。
職場は旧態依然そのものであり、異常なぐらい職員のITスキルは低いです。
Excelでちまちまやっている仕事をVBAで自動化したりできると重宝されます。

また、例えばブログ書きたい!と思ったら、
Amazon LightsailにLAMP環境を構築してIPテーブル書いてドメイン割り当ててWordPress入れて公開する、みたいなのが一瞬でできるわけです。

人生で一回ぐらいはやっとくといい仕事かもしれませんね。

アルバイトは無益という人もいるが…

アルバイトは、単位時間あたり一定の金額で自分の時間を切り売りする行為です。
ですからどこぞの金持ちはアルバイトなんか無駄だと批判してきます。
その時にしか出来ない経験を積んだほうがいい。働くのはもったいない、と。
それは確かにそうなんですけど、そんな正論ぶつけられてもねぇ?

私は経済的な理由でやむなく働いてたわけです。お金ないんだもの!
アルバイトジャンキーのそこの君!私は応援してるからな!!
後の人生でいろいろ役に立つから!!

というわけで、アルバイトの効用について2つほど書いてみたいと思います。

アルバイトの効用①低リスクで自分に合った仕事探しができる

若い頃の苦労は買ってでもしろ、などという人もいます。
私はしなくていい苦労はしたくない派なので、そこは賛同しかねます。
嫌なら仕事なんてすぐ辞めたらいいと思っています。
ただ、生活があるので、正社員になってしまうとなかなか身軽には動けません。

ですが、アルバイトならコロコロ仕事を変えやすいです。
どうせバイトするなら、自分に合った仕事を色々探しながらやってみてはいかがでしょうか。

アルバイトの効用②案外、一生使えるスキルが身につく

私がアルバイトで身につけたスキルは、パッと思いつくだけでもいくつもあります。

  • 工具を躊躇なく使う技能
  • 包丁さばき、料理
  • 服を一瞬でたたむ
  • 服や布の知識
  • 丁寧な電話対応、お客様ファーストの行動
  • プログラミングや周辺ツールの使い方
  • 人にものをわかりやすく教えること
  • シンプルな資料の作り方

そして案外このへんのスキルは、正規雇用の身になってしまった今では学ぶ機会があまりありません。誰も教えてくれません。
家に帰ってから勉強というのも、相当なやる気と体力が必要ですからね。

どうせやらなきゃいけないなら、何かスキルを得られるバイトを選んでみるのもいいと思います。どんな仕事であっても無駄になることはありません。

ときにしんどい人生だけど、心は錦で行こうぜ

なんか、色々思い出してきました。とにかく金銭的にしんどい生活だったなー。

バイトだろうが正社員だろうが、働いて稼いで経済を回す行為は尊いのです。
効率のいい悪いはあるだろうけど、職業に貴賤はマジでないからね。

バイトであっても、考えようによっちゃその後の人生に大いに生きてきますから。

ビンボーだったけど、小さい時にオカンがよく、
「ボロは着てても心は錦」「金はなくても心は錦」とか言ってたな。

ああ、そうだぜ。
お金に心を持っていかれる人生なんてつまんないじゃん。

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