妻子の産後入院中にやっておくべきこと6つ

育休・子育て

妻と子供が産院から退院し、家に帰ってきてしまうと想像を絶するほどバタバタする。なので妻の産後入院中に休みが取れたなら是非やっておくといい(やっておいてよかった)ことについて記載したい。5日なんてあっちゅう間に飛ぶ。

なおこの記事は0ヶ月新生児の育児中にちまちまと書き始め、現在、 無事に1ヶ月を迎えられたところでまとめ上げて公開している。育児の方法や父親のあり方として正しいかどうかはさておき、自分が通った道や感じたことについてはリアルな温度感で書けていると思う。

出生届、育休取得申請、その他の申請

生まれた子の名前をさっさと決めてしまって(せやかて工藤!)、役所に届け出してしまうのが楽。

役所での届出はとにかく待たされる。平気でウン時間待つことになる。また、職場における育休申請は必要書類などが非常に分かりにくかったりする。これらを赤ちゃんが家に帰ってきてからやろうとするとかなり負担になる。

私は産後入院中のうち1日を使って各種の届出や申請をほとんど終わらせることができた。そのノウハウについては、次の記事に掲載しているので参照されたい。

とまぁ、これだけで丸1日潰れる。

ベビー衣類の水通し

ベビー服やおくるみ、ベビーベッドのシーツなどは、製品を新品で買った状態で買った状態では糊やホルムアルデヒドなどの化学物質が付着しておりそれが赤ちゃんの体に良くないとされている。※今日びもホンマにそうなんやろか。

そこで、赤ちゃんの服を一度着る前に全部洗濯してしまおうというのが「水通し」。その名の通り洗剤を使わずに洗濯機にぶち込んで回して干せばいいだけなのだが、アラウベビーなど赤ちゃん用洗濯せっけんを使っていいとか流派もいろいろ。好きな手法でやると多分いい。

一般的に妻は妊娠後期に産後に備えて入院バッグを用意しており、バッグの中の分すなわち入院中に必要な衣類はすでに水通ししてある状態で入っているものとは思うが、退院後の分(ベッドのシーツなど)まではやってない!というパターンもあるかと思う。夫婦で済/未済を確認のうえ、やってないのがあればやっておくべし。

新生児育児の事前学習(育児本、ブログ、動画など)

まずは実物に触れるということで、妻の産後入院中に授乳のタイミングなどを見計らって面会に行くといい。ミルクの作り方や飲ませ方、ゲップのさせ方について安全な状況でチュートリアルできる。

一方でそれをやったとしても全体のうちの一部に過ぎず自分の現在地がわからないことによる漫然とした不安が募ること請け合いである。そこで役に立つのが育児本、先人たちのブログ、YouTube動画などである。これらを参考に先の見通しを立てておくといい。

育児の全体像、概論については、育児書や先人たちのブログなどで掴んでおき、授乳や沐浴など各論については動画などで学ぶといい。

全体像・概論

育児本については多分なんでもいい。本によって言ってることがマチマチだからだ。なんにせよ3歳ぐらいまでの育児について体系的に説明されてあるものを1冊用意しておくといい。「大体何ヶ月でどんなことができるようになるのか」などが分かると育児が始まって忙しい中でも将来が少し明るく感じられるかもしれない。

私は辞書的に使えればと思って育児本を1冊購入しておいたが、現在までのところは「先の見通しを得てマインドを健康に保つためのおまじない」として機能している。

父親の立場における育児の全体像について学ぶには、下記のブログが大変有用である。

いわば「新生児育児概論」なのだが、全体像と各論の取っ掛かりについて作業フローなどがしっかりと掘り下げて書かれてある。個人的には、漫然と不安だらけの育児について「あぁこんなにタスク消化的・事務的にやってもいいんだ」と安心できる点で大きな安心材料になる。育児を「業務っぽく」捉えることができたので大変良かった。

各論

授乳や沐浴、おむつ替えといった各論について具体的な手順を学ぶには、YouTubeが便利。それぞれ、

  • ベビー用品メーカーなどが作成した「基本編」の動画
  • ライフハック上手な主婦などの方が作成した「手抜き」「楽々」といった類の動画

についてそれぞれ閲覧して、基本を押さえておきながら手抜きできるポイントを押さえておくといい。

「手抜き」についてはかなり重要だと思っていて、家事や育児といったものを全て大真面目にやっていたらそれだけで日が暮れてしまうし疲弊してしまう。最低これでもいいんだね、こういう風に手を抜いてもいいんだねと最初から分かっておくと気楽である。

動画を観ながら実際に手を素振りしてイメトレするとかなり役に立つ。

チャイルドシートの設置と操作方法の学習

新生児の赤ちゃんを家に連れて帰る時に早速チャイルドシートを使うことになる。そのチャイルドシートを買ったまま車に設置していないのであれば、忘れずに設置しておかなくてはならない。

操作方法・ベルトの調整も忘れずに

設置するとともに忘れてはならないのが操作方法の学習で、チャイルドシートの操作方法は慣れてしまえばどうというものではないのだが、初見ではかなり難しい。各種ベルトを赤子の体のどこに通すのかとか、肩紐をどう調整するのかとか、いきなりやれと言われても全然できなかったりする。

かく言う私もそのような状況だった。操作方法を勉強しなきゃと思いつつ忘れたまま妻を産院に迎えに行き、子をいざシートに載せようという時に操作方法について未学習であることを思い出して産院の駐車場で10分ぐらい滝のように冷や汗をかきながら操作した。愚かである。いやぁ辛かったな。

一応、コンビのチャイルドシートにはQRコードが貼ってあって、操作方法の動画を観られるようになっているんだけど、なんか違うのよ、動画と実物。「PUSHと書いてあるボタンを押します」ってどこにもPUSHとか書いてないの。マジで焦るので、事前に学習することを強く強くおすすめする。

生活動線づくり

生活動線についてはまず赤ちゃんと24時間どのように過ごすのかということを想定してのレイアウトが大切と思われる。赤ちゃんが家に帰ってきたところから生活が即スタートしてしまうので、産後入院中にあらかた作り切ってしまうのが大事。

大まかなレイアウト、 完全休眠スペースと仮眠スペースの分離

可能であれば、

  • 完全に赤ちゃんから離れて寝るための部屋
  • 赤ちゃんと一緒に待機しながら休むめる部屋

……をそれぞれ用意するのがいい。正直ずっと赤ちゃんと同じ空間にいると気が狂いそうになるぐらいしんどい時があった。

我が家は出産前から妻と相談のうえ、部屋を分離し、赤ちゃんの世話をシフト制にして、夫婦片方がしっかり休める場所・時間を作った。こんなレイアウトだ。

紆余曲折あったが、現在は上手にシフトを回せている。現在うまく行っているシフトと、そのシフトに落ち着くまでの紆余曲折については、以下の記事にまとめたのでご覧いただければと思う。

また、ベビーモニターが活用できるのであれば死角が減るので便利。我が家ではSwitchBotの「屋内カメラ」をベビーベッドを俯瞰する角度で設置しておき、死角となるダイニングテーブル〜台所空間からタブレットで閲覧している。SwitchBotは安いし外出先でも見られるのでかなり便利である。

もし犬などペットを飼っているとかであれば、さらにどのように居住空間を分かつのかも考えておく必要がある。我が家も犬(すごくかわいい)と暮らしており、色々工夫している。これについては、下記の通り別記事にまとめたのでご覧いただきたい。

調乳スペースの確保と作業のチェック

完全母乳育児を目指すにしてもミルクを使わないということはない。退院直後のお母さんは、まだまだ母乳の出が本調子でなく、赤ちゃんもおっぱいに十分に吸うことがができなかったりする。ちょい足し要員であってもミルクはほぼ必ず使うことになる。

新生児の赤ちゃんはお腹が空いていると夜中で早朝であれ喚き散らかす。この喚き散らかす声が、ちょうど親の不安と焦りを煽りHP・MPを削ってくる呪文なのである。なので初めの頃は「夜中に泣き喚く子をよそにミルクを用意する」だけでもどえらい緊張感を伴う作業になる。

そういった緊張感の中でもミルクをスムーズに作れるようにするために、場所の確保はしっかりやっておきたい。ミルクの缶や湯沸かしケトルの他、哺乳瓶の除菌装置なんかの置き場についてもしっかり住所を作っておくといい。やっぱりティファールが1個あると早いし、火を使わないのがいい。

そして実際にミルクをどこでどんな手順で作るのか、手と体を動かしてシミュレーションしておくといい。私はそれを事前にやってはいたが、それでも実際本番を迎えてみるとアホみたいにアタフタするもので、冷や汗をかきながらミルクを作った。それでもやらんよりは随分マシ。

ミルクの銘柄にも色々あるし、哺乳瓶の除菌方法はミルトンなどの薬液消毒、煮沸、電子レンジによるスチーム消毒など様々ある。我が家では、ミルクの銘柄や哺乳瓶の除菌方法については妻が産院で学ぶ方法を採用することにしていたので、妻からのLINEに従って準備をした。

赤ちゃんのお世話スペース

赤ちゃんの世話スペースについては、赤ちゃんの寝床から数歩以内で完結できればいいかなという感じ。以下、我が家の場合。すまん、写真ではお世話ボックスがベッドの死角になっとる。

我が家は犬と赤ちゃんを分離する必要があったので位置のハイ・ローを調整できるベッドを置き、ハイの位置で使っているが、世話者の腰への負担を考えてもハイの位置にできるベッドで良かったと思っている。低めのベッドだと腰がやばいかもしれない。

その他、足りないものがあれば入院中の妻から連絡を受け、ホームセンターや西松屋、アカチャンホンポを走り回る。丸1日潰れる。

出産後の妻を理解し支える心の準備、出来ない家事の補完など

新生児子育て、ひょっとすると人によっては人生で一番しんどい時期なのかもしれない。まぁとにかくものすごい精神も体力も削られるので、事前に心の準備をしておくのがいいと思われる。

出産後の妻の状態と置かれる状況について

母となる妻は出産に際して身体に大ダメージを負い、産後には不安や睡眠不足と相まって心にも大ダメージを負う。可能であれば出産に立ち会って現状を見てみるといい。股の中からでっかいもんが激痛・大出血を伴いながら出てくる。よくぞ無事でいられるなというより、いや、無事ではないな!!となる。大怪我である。

その身体的な大ダメージを負った状態でさらに産後1ヶ月は慢性的な睡眠不足と不安が続く。加えてホルモンバランスの変化に伴う精神の不安定さ、母乳の産生や赤ちゃんのおっぱいの吸い方が下手なことによる胸の痛みなど、マイナートラブルが山程ある。

赤ちゃんは3キロぐらいであり数十分間の抱っこであれば大したことないが、そんな短時間で許してくれるはずもなく、連続2時間も抱えると肩や腰がガタガタになる。授乳に際しても赤ちゃんと体の姿勢のいい角度を見つけられず肩や腰がバグる。

そんな中で追い打ちをかけてくるのは赤子の無邪気な泣き声である。さっきも書いたが赤ちゃんの声は大人の心をぶっ壊す呪文なので、浴び続ける度に心を乱されMPをむしり取られる。「魔の3週目」なる期間があり、その頃になるとわけもなく喚き散らかす。メダパニとマホトラを乱射してくるのである。Lv1の我々にはラリホーやマホトーンは使えない。

心がすり減ったとき、普段であればお風呂に入るなり散歩に行くなり趣味に打ち込むなり何らかリフレッシュ方法がある。しかし産後の妻はどうだ。1ヶ月は子宮口からの細菌感染の恐れがあり風呂も湯船に浸かれない。無理に歩けば子宮がひっくり返って出てきてしまう(驚いてしまうが本当であり、「子宮脱」という。)から散歩もできない。趣味に打ち込めるような体力や精神的余力もない。ありとあらゆるリフレッシュ方法が制限された状態である。

私の妻はオットコマエでとても気丈な人間である。シフト交代制育児についても妻の案どおりにやったし、私も妻の産褥期には特に全力で家事育児に取り組んだ。それでいてさえ妻の心は、慢性的睡眠不足と疲労のなか、いわゆる魔の3週目の止まぬ嵐のような泣き声にトドメを刺され、一度コテンパンにやられてしまった。まぁなんせものすごい大変なのである。

自分の機嫌は自分で取り、できない家事をなくすとか、そういう準備

翻って、夫は自分で自分の機嫌を当然取らなきゃいろいろ破綻する。何かを誰かにやってもらわないと機嫌を損ねる人って割といるんだけど、妻には子以外の他人に何かを施す余裕はマジで無いのでその場合は一旦マインドをしっかりリセットしておかねばならない。

家事に関して、妻にしてみれば子の他にもう1人育てなければならない人間ができてしまうといった状況になるのは最悪である。もう一度言う、マジで妻にはそんな余裕は無い。今一度、毎日のルーチンを書き出しておいて、分からないなら素直に確認しておいたほうがいいと思われる。料理掃除洗濯、犬の世話料理、買い出し、花の水をやること、ごみ捨て、風呂の掃除、台所のシンクのゴミ受けをさらうとかその他名もなき家事。仕事である。マインドマップに書き出してみてもいいかもしれない。

「俺、料理だけはできないんだよね」「皿洗いはするけどシンクのゴミ受けとかは触りたくない」などと笑いながら話す男性がごくごく普通にいるんだが、妻の産後も特に理由なくそのスタンスなら夫婦間に決定的な亀裂が生じると思われる。

このあたり、妻の産後入院中が最終のデッドラインよ。ほら、普通に仕事なら時間なくても頑張って仕様書とか読んで分からんこと調べたり訊いたりしながら一人前にできるようにやるじゃん。それと同じよね。例えば料理が分からんならリュウジさんの動画観ればいいじゃんね。

いったん人生の主人公を退いて、家庭のために出来ること全部捧げるってのもいい人生じゃないかと。やりたいことがあれば隙間時間にやればいいし、ある程度子が育って暇ができたら自分の人生を取り戻しゃいいんだからと。それが父親になるってことなんだと、一旦そんな心構えを作ってもいいかもしれない。

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